thewarpedradio

Protest The Hero

A Calculated Use of Sound (2003)
メンバー全員が弱冠10代でありながらも圧倒的なまでの完成度とオリジナリティで衝撃的なデビューを果たした1st EP。Propagandhiに影響を受けたというが、大部分はポリティカルな姿勢の部分であり、サウンド的には既にこの段階でそういった要素を感じ取ることは難しいが「音の計算された使い方」というタイトルが端的に表しているように、カオティック、スクリーモ、Hardcore、エモなどあらゆる要素をごちゃ混ぜにして、高速変拍子で一つにまとめあげた変態性の強い楽曲が中心となっている。しかし単に様々な要素を若さ故の勢いのままに詰め込んだというわけではなく、2曲目のようにアコースティック要素も入れて緩急を効かせていたり、メインボーカル以外の2人もボーカルを取ることによりメロディでも多層的で重厚感を感じさせる。ただ衝動性もきっちりと作品の中にパッケージされており、まだ青さを感じさせつつも強烈なオリジナリティの塊の作品である。全6曲。
☆☆☆★★ Red Stars Over The Battle Of The Cowshed
An Apathetic New World / Fear And Loathing In Laramie
I Am Dimitri Karamazov And The World Is My Father
Chaostic Hardcore The Dillinger Escape Plan "Under The Running Board"