thewarpedradio

Simon Wells

Crime Of The Scene (2018)
Snuffの黄金期になる初期をDuncanと共に支え、その後Your Mumを経てSouthportにて現在も活躍をしているSimonの1stソロ。楽曲自体の殆どはSouthportのセルフカバーであるが、全て歌とアコギ、そして時折ピアノが入ってくる構成は湿り気を帯びたUKならではのメロディが生々しくストレートに響いてくる。そしてバンド編成とは異なる質感の楽曲はより一層哀愁を漂わせつつも、3曲目ではピアノと歌だけで暖かくも軽快なイントロから幕を開けつつもアコギを弾き倒すような激しさがあり、一方でSnuff在籍時のセルフカバーにあたる4曲目ではしっとりと歌い上げることにより原曲とは異なる渋さが全開、9曲目では薄っすらとビオラを入れ込んでいたりなど、全体って気にはSimonのボーカルが前面に出たシンプルな構成ながらも細かい所で非常に趣向に富んだ名作である。なお、ドラムとベースとしてDogpissのDuncanが参加している。全11曲。
☆☆☆★★★ Slide / All At Sea / Somehow / Optimism
Best Of Me / Turn It Up / Hold On
Acoustic Southport "Southern Soul"