thewarpedradio

The Tank

Demonstrating Potential (2001)
2nd Albumから若干の期間をおいて発売され、更には新たな姿を示すこととなった今作では元々持っていた透き抜けるようなメロディはそのままでありながらも、カラッとしたカリフォルニア特有の乾きつつもダイナミックさ、そしてすべてをやさしく包み込むような雰囲気を持っている。スピード自体は速くなく前作よりは落ちているものの、疾走感あるアレンジの上で伸びやかで透明感のあるボーカル・メロディが最大限に生きている作品である。また単に透明感があるだけではなく力強さという相反するものを絶妙なバランスでまとめ上げており、単に乾いた雰囲気を持ち合わせたバンドは数多くいる中でも熟練された安定感が勢いだけにならずにシンプルながらも非常にオリジナリティを持ったバンドと言えるだろう。全5曲。
☆☆☆★★ Sickday / Overview / Bad Advice / Glass Presser
Melodic Punk Gameface "June"
... We Were Lost (2009)
前作からまた若干の期間が空いたものの相変わらずの哀愁漂うカリフォルニア特有のサウンドを詰め込んだ、Stingのカバーを含むEP。今作ではMarbleのボーカルであるJeremyがギターで参加しているが、ダイナミックさとメロディアスさ、そして哀愁をふんだんに盛り込んだ1曲目から始まり、MealticketのGenaiをゲストボーカルを迎えた2曲目でその魅力が大爆発している。作品を重ねるごとに体感的なスピードは落ちている部分もあるが、その分ボーカルのKenによる力強くも暖かみがあり青臭くも爽やかなメロディと、ソリッド感とアッパー感が同居するギターロックにも繋がるリフワーク、そういった一つ一つの要素が伝統的なカリフォルニアサウンドではあるものの、ベテランだけにそのあたりの完成度に非常に優れている。またどことなくGamefaceの復活作である6thにも繋がるようなCountryの香りもほのかに感じられる、とても暖かみのある作品に仕上がっている。全6曲。
☆☆☆★★★ Crystal Castles / Down / Left For Dead / Shades Of Gray
Melodic Punk Implants "The Olden Age"