thewarpedradio

Yellowcard

Where We Stand (1999)
1999年にリリースされた2nd。ほとんどオリジナル盤は市場に出回ることはなく、入手不可だったが、2004年にTake Over Recordから再発され、比較的入手しやすくはなった作品である。現在とはメンバーが半分以上異なり、この当時は6人で活動していた。ボーカルも違うため、音も現在とは似ても似つかず速く少し重めの曲が中心となっている。再発されてある程度音質も良くはなったが、アレンジ自体がバイオリンを生かすような形ではないため、バイオリンがあってもなくてもあまり楽曲自体の全体像は変わらず活かしきれていないのは否めないだろう。しかしこの当時から楽曲自体のクオリティーは低くないため重めやB級Melodicが好きな人は十分おすすめできる作品である。全10曲。
☆☆☆ Lesson Learned / Time Will Tell / Kids
Doesn't Matter / Anywhere But Here / On The Brink
Fast Melodic Punk Ballpoint "Magnetik"
One For The Kids (2001)
現ボーカルRyanが加入して初となる3rd。これが今までとは一線を画してよりエモーショナルに、より泣けるようなメロディ満載の作品になっている。恐らくこれは新加入のRyanの影響が大きいのだろう。彼は元々Craig's Brotherのメンバーとして活動しており、彼らのような雰囲気も若干漂ったりしている。今まではほとんどギターの音にバイオリンの音がかき消されていたが、今作ではバイオリンがかなり全面に出てきており、アレンジも緩急など全般的によく練られており、今まではバイオリンは入っているが、その柔らかい音を活かしきれていなかった部分もあった。しかしそれを自分たちの特徴の一つとして生かす音にエモーショナルなメロディが重なることによって、完全に大化けした作品になっている。前作までのMelodic Punkが持つ勢いも残しつつであるため、名曲ぞろいで歴代のアルバムを考えても最高傑作と考えてもよいだろう。全12曲
☆☆☆☆★★★ Star Stuck / Drifting / Trembling / Sure Shot / Cigarette
October Nights / Rock Star Land / For Pete's Sake / Rough Draft
Melodic Punk The Starting Line "Say It Like You Mean It"
The Underdog EP (2002)
日本では"One For The Kids"と同時にBMJからリリースされた5曲入りのEP。特に言うことはありません。上の"One For The Kids"と共に、とにかくまずは先入観なしで聞いてもらいたい作品である。前作と基本的には同じ路線ながら、楽曲のクオリティーも格段に上がっておりこれも前作同等エモーショナルな部分と勢いが絶妙なバランスで成り立っている。2002年のWarpedTourで一日2公演という伝説を作ったのもうなずける。全5曲。
☆☆☆☆★★ Underdog / Avondale / Finish Line
Melodic Punk ------------------------------
Ocean Avenue (2003)
彼らにとってターニングポイントとなった作品が前作であったとすれば、それを一般化し幅広い人々に知れ渡るきっかけを作り出したと言える4th。ただ個人的には前作の出来があまりにも良すぎたため、今作は悪くはないがインパクトに欠ける作品でもある。Ryanが加入してからの彼ら特有のemoさがあまり見られなくなり、よりPunkっぽく、よりRockっぽくなっている。これをどう捉えるかにもよるが、彼らの特有のEmoさに期待していたため少し残念である。しかし楽曲のクオリティーや楽曲自体が持っている感情の波やエネルギーは何も変わってなく、その爆発性も彼ら独自のものと言ってもいいだろう。そのためバンドの入り口としてこの作品から聞き始めるのもよいのではないかと思う。全13曲。
☆☆☆☆ Way Away / Ocean Avenue / Twenty-Three / One Year, Six Months
Pop Punk New Found Glory "Sticks And Stones"
Ocean Avenue Acoustic (2013)
メジャー1stであり、バンドを代表する1枚となった4th Albumのセルフアコースティックカバーアルバム。オリジナルのアルバムが名盤であるがゆえにどうアレンジしても悪くなるはずがないことは明白ではあるが、彼らの持ち味である透明感あるメロディがアコースティックになったことによりストリングスと絶妙に絡み合っている。音圧や音数が減っていることによってより一層メロディが強調される形になっており、元々の作品の特徴や持ち味が生きた形になっている。しかしその一方でアレンジはオリジナルに忠実であり、元々重さはなく透明感あふれる軽さを重視したサウンドプロダクションであるためにアコースティックであることをあまり感じさせない曲も多く、そういった点では作品の存在意義が若干薄れる部分もなくはない。結局この手の企画物はある一定のクオリティは担保されるが、オリジナルを超えることは滅多にない事を物語ってしまう結果にもなっている。全13曲。
☆☆☆★ ------------------------------
Acoustic ------------------------------
Lift A Sail (2014)
活動再開後精力的にリリースを重ねつつも、オリジナルメンバーでもあったLPが脱退後にリリースされた彼らの9th。壮大で荘厳なインストから本作は幕を開け、そのまま鳴らされるのは力強くのゆったりと歌い上げる2曲目やスケール感の大きいメロディをゲストとともに奏でる9曲目など、復活後に少しずつその傾向はあったが今作ではそれを決定付けるかのように疾走感を兼ね備えた楽曲は皆無となり、持ち味の一つではあったバイオリンを活かしたスケールの大きい楽曲で構成されている本作品は明らかに5thとは異なる意味でターニングポイントとなる作品であろう。元々バイオリンを組み込むことからこれまでも様々な音楽的実験をしてきた中で5thは陰鬱や混沌とした世界観へと寄せたことにより新たな姿を示したが結果的には成功しなかった。それに対し今作は穏やかなスケールの大きいロックであり陰鬱とした雰囲気はなく、むしろ優しさに満ちている。ただやはりこのバンドには重さが似合わないと改めて実感できる部分もある。疾走感の有無に関わらずSeanのバイオリンとRyanのメロディがシンプルに融合する楽曲のほうが彼らの本質を捉えているように感じ、アコースティックでもそれが最大限に発揮されている楽曲もあるため作品全体としては評価が難しい作品である。
☆☆☆★ Crash The Gates / Make Me So / One Bedroom / Fragile and Dear
Madrid / Life A Sail / MSK / California
Rock BIGMAMA "Fabula Fibula"