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Friday Star

...Long Life Debut (2001)
イタリア出身のemotional band、FridayStarの記念すべき1st EP。現在はすでに廃盤のため入手不可ではあるが、かなり出来の良い作品である。ヨーロッパ的な乾いた雰囲気の中に多少の湿り気があるような絶妙なバランスで全体がアレンジされており、派手さはなくても心に残るようなメロディも印象的である。それに加えてエモ的な疾走感もおまけ付きとあり、正直4曲だけでは物足りなさを感じてしまうほどである。近年のPopな要素やScream的な要素は皆無であり、FugaziやLifetimeなどから派生し、Saves The Dayなどへと引き継がれていった本当の意味でのEmoを体現しているバンドであろう。全4曲。
☆☆☆★ Thousand Miles, Same Place / Friday Star
Red Hair Girl / Maybe You're Right
Melodic Punk Yellowcard "The Underdog EP"

Split (2002)
ベルギーのSquare OneとのスプリットEP。お互いに4曲ずつ提供しているが、今作では今までのような疾走感が減ってきてるのが残念でならない。しかし明確に自分たちがやりたい、出したい音というのが見えてきているような感じを受ける。イタリア特有の乾きつつも湿り気のあるエモーショナルなメロディの中に、どこか暗い影のようなものも感じられる。また前作をより発展させた色々なタイプの曲が収録されており、これも聞き所の一つである。ただ音質はあんまり良くなく、前作のEPは超えられなかったのは残念である。全4曲。
☆☆☆ Far From Home(close to you) / She VS. The World / Healing Blues
Melodic Punk ------------------------------

Defenceless (2003)
Poorboy Recordsから日本盤がリリースされた待望の1st Album。待ち焦がれていただけあり、彼らの中での最高傑作である。1st EPの様な疾走感はやはりなりを潜めている感はあるが、より激しく、よりエモーショナルに、よりメロディックになっており、楽曲のクオリティー、演奏などもすべての面で向上している。ただ根底にあるヨーロッパ的な湿り気のある雰囲気は何も変わっておらず、Pop Punk好きでも、Melodic Punk好きでも楽しめるだろう。ただ残念なのはSplitの曲が再録されてはいるが全曲収録されており、個人的にはその分新曲を入れて欲しかった。しかしそれを除いてもよい作品であることには変わりない。このジャケットの写真はDrのMartinoによるものでこれまた良い感じで個人的に好きなジャケットの内の一つである。全11曲。
☆☆☆☆ The Last Time / Erase The Memories / April 11th / Not So Perfect
Melodic Punk The Scaries "Souvenir"