thewarpedradio

Hillview

The Law Of Averages (2018)
Union 13のギタリストであるEddieを中心に、リリース時には脱退をしてしまっているTen Foot PoleのChrisやDLFのメンバーによって新たに結成されたHillviewが挨拶代わりとしてリリースした3曲を含む、待望の1st。ギターを重ねている部分もあるが全体的には3ピースとは思えない音の分厚さが特徴であり、これはリフによるものが大きいであろう。Hardcoreのような重低音を主体として、ドリルのような畳み掛けるリフが随所に挟み込まれており、それが勢いがあり力強くもどこかキャッチーさがあるメロディとの対比で素晴らしく、その中でも7曲目は少しテンポを落とし気味に入るが一気に加速し、その中でテクニカルなリフが非常に印象的である。派手さはないながらも非常に完成度が高い。また最少人数であるがゆえにベースの存在感が大きく、リフやメロディの隙間を時には全面に出て、ある時にはドラムと共に低音を支えるように縦横無尽に駆け回り、軽さと重さ、メロディが生み出す明るい空気感とリフが織りなす憂いを帯びた力強さが非常に心地よい作品である。更にはUnion13はカリフォルニアのバンドではあるが、メキシコ系であるがゆえに西海岸特有のカラッとした空気感の中にも重さや若干の陰りがあったが、Hillviewでもその要素が受け継がれている名盤である。全12曲。
☆☆☆☆★★ The Law Of Averages / Find The Way / No One Else To Blame
Road Less Traveled / Why I Had To Leave / Broken / Afraid To Fall
Melodic Hardcore HandHeld "HandHeld