thewarpedradio

Shai Hulud

A Whole New Level Of Sickness (2000)
Another Victimとのスプリット。メンバーが安定しないことでも定評のある彼らではあるが、今作でもドラムにAgainst All Authorityのメンバーを迎えて製作されているが、そんなことを微塵も感じさせない安定ぶりである。お互い3曲ずつと若干の物足りなさは残るものの、彼らの魅力を凝縮した作品であるとも言える。1曲目は新曲であるが、テンポを若干落としたミドルテンポのHardcoreナンバー。2曲目はそれとは対称的に疾走感にあふれたNew School的な要素を前面に出している。この曲はBad Religionのカバーであるが、言われるまで中々気付きにくい程に原曲を良い意味で完全に壊して彼ららしく再構築されている。この2曲である意味彼らのNew SchoolとOld Schoolを体現していると言っても良い位の出来である。また3曲目はNOFXのカバーである。こちらはリフなどはそのままであり、アレンジもアウトロが若干異なっているが基本的には原曲に忠実ではある。しかし単なるコピーではなく吠え続けているなど彼らの持ち味を十分に発揮した1枚と言える。そしてどの曲であっても、怒涛とも言えるようなカオスティックな楽曲によって生み出される音の渦に巻き込まれていく快感を味わえる作品である。相手側のAnother Victimも含めて必聴である。全3曲。
☆☆☆☆ Set Your Body Ablaze / Anesthesia / Linoleum
New School Hardcore ------------------------------
Reach Beyond The Sun (2013)
メンバーが相変わらず流動的であるがNFGのChadをプロデューサー兼ボーカルに迎えて制作された4th。前作よりも重量感が増し、元々彼らの持ち味であった叙情性の高いメロディと上手く混ざり合った作品に仕上がっている。今まで以上にメタルやプログレの要素が強くなりながらも、メロディや歌詞、そしてアレンジから様々な感情を紡ぎだす叙情性は全く変化はなく、むしろ多様化しているようにすら感じる。若干途中でだれる部分もあるが、基本的には全体を通して最後まで衰えない圧倒的なまでのスピード感とエネルギーは圧巻の一言である。また今作ではChadが歌っていることが影響しているのかは分からないが、メロディを若干重視したかのような取っ付きやすさやメタル的な要素は多分にありながらもあくまでも土台・土俵はHardcoreであることをかたくな迄に主張しているサウンドは彼らの新境地とも捉えられるだろう。作品全体を通しては好みは分かれるかもしれないが、この方向性は個人的には好きである。どんなサウンドであろうとパイオニアは孤高の存在であり、数多くのフォロワーを生み出したこのバンドもその例外にもれず、ボーカル不在という逆境にありながらもその存在感をいかんなく発揮しているのが今作である。全12曲。
☆☆☆☆ The Mean Spirits, Breathing / Reach Beyond The Sun
Man Into Demon: And Their Faces Are Twisted With The Pain Of Living / Medicine To The Dead / To Suffer Fools
Monumental Graves / This Day Is A Spark Of Life
New School Hardcore Crime In Stereo "Explosives And The Will To Use Them"