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Amber Pacfic

Fading Days (2004)
2004年のNew Comerとも言えるべきAmberPacificの初音源。2004年のWarpedTourにも全日参加しており、どのメディアでも絶賛されている。音は言ってしまえばPopPunkの中に当てはまってしまうが、実際にはメロディもPopながらも声があまり高くないせいか男らしくも聞こえ、気付いたらシンガロングしてしまうだろう。演奏も派手さはないけれども初音源とは思えないほどしっかりとしており、これでまだメンバーのほとんどが10代だとは思えない。ただ彼らの良さでもあるメロディをもっと生かすようなアレンジを突き詰めていくことが彼らの課題であり、特に全体的にはやや単調とも言えるリズムを改善出来ればもっと良くなるだろう。その点においてだけ、改善の余地はあるが、それでもこの先の成長がかなり楽しみなバンド。全5曲。
☆☆☆☆ Thought Before Me / Always You / Letter Of Regret
Fast Pop Punk Allister "Last Stop Suburbia"

The Possibility And The Promise(2005)
ついに発売された彼らの1stAlbum。前作からの路線を引き継ぎつつも、完全に大化けした作品である。前のEPでは見せなかったギターのMetalicなリフから始まる1曲目はこの先彼らの代表曲となっていくであろう。EPの時にアレンジについて若干不満の残る部分があったが、EPにも収録されていた"AlwaysYou"が再録されているが、本人たちが語っているように大枠は変わらないものの格段にクオリティが向上しており、バンドとしての進化、成長を感じさせる作品である。もちろん前作の延長線上にあるようなPopな楽曲も収録されている一方で、1曲目のようなMetalicな曲もAcousticの曲もありと、彼らの音楽性の幅を最大限に生かした高水準の楽曲が並んでおり今作で爆発的に知名度を上げていくことになるのは間違いない。また彼らの良いところとしてメロディはPopであるが、演奏がテンポに関係なく疾走感に溢れているところであろう。そしてPopPunkには珍しく比較的速いテンポの曲もあるため、1枚通して飽きずに最後まで存分に彼らの世界を堪能できる。また後にリリースされたDeluxe盤では本作には入っていない曲のデモも収録されている。全12曲。参考インタビュー
☆☆☆☆★★★ Everything We Were Has Become What We Are
Poetically Pathetic / Gone So Young / Save Me From Me
Postcards / For What It's Worth / The Right To Write Me Off
Always You / If I fall / Can't Hold Back
Fast Pop Punk Drunktank "The Infamous Four"

Truth In Sincerity (2007)
前作より2年。ついに発売された彼らの2ndAlbum。この2年の間にメンバーが抜け、4人体制での作品になったがそれでも何も前作から変わらずよりキャッチーに、よりメロディックになった素晴らしい作品と今作もなっている。前作では音楽性を大きく広げた作品になっていたが今作ではそれを突き詰め、更には以前よりも楽曲自体がシンプルになっているため彼ら本来の持ち味であるメロディの良さ、楽曲の力強さが増した結果となっている。これは恐らく4人編成になったことに関係していると思われるが、却ってそれが前作で広げた音楽性の幅を彼らの中に定着させる結果となったのではないだろうか。それはWill自身が以前語っていたこだわりである、Acousticを今作では収録していないところからも今4人で出来る全てのことをシンプルに伝えようとする意図を読み取れないだろうか。相変わらずのテンポ感、疾走感の多様性により1枚を通して様々な表情を見せている作品であるため、かなりの完成度を誇っている。更には成長とともに声質、楽曲など全てから力強さが溢れてきており自信を持って今作もお勧めできる作品である。全12曲。
☆☆☆☆☆ Summer (In B) / Temporary / You're Only Young Once / Living Proof / Fall Back Into My Life / Runaway / Dear
Fast Pop Punk Inspection 12 "In Recovery"

Amber Pacific EP (2009)
2008年にバンドの要の一人であったボーカルのMattが脱退し、その後『CanadianIdol』出身者のJesseを迎えて発売された新生Amber PacificのiTunes限定の挨拶代わりのEP。正直Mattと比べることはお門違いであるとわかってはいるが、彼らの最大の魅力であった力強く多様なリズムの上でメロディが透明感と力強さという相反するものが絶妙なバランスで繰り広げられることが彼ら最大の持ち味であったと思うが今作ではかなりそれが失われた結果になっていると感じてしまう。声質が正直細く、力強さがないことが大きな要因であるとは思うが、楽曲自体も若干エモよりになってしまっていることが残念でならない。しかし意外と聞き込むとメロディの良さは全く変わっておらず、むしろ以前よりもコーラスが前面に出てきている所など練られていると感じる部分もあるため次作では疾走感をもっと前面に出した楽曲が出てくれば、メンバーチェンジをものともしない新たな確固たる位置を構築することが出来るであろう。全3曲。
☆☆★★★ Don't Let It Fall Through / The Right Place At The Wrong Time
Fast Pop Punk The Bride Wore Black "!Pwnd! !Pwnd! !Pwnd!

Virtues (2010)
古巣のHopelessからVictoryへと移籍して、新天地で製作された約3年ぶりの3rdAlbum。路線としては上記のEPの延長線上の様な作品となっている。楽曲自体はものすごく質の高いものであり、個人的には日本人とのハーフであるWillが作り出すメロディが好きであることを痛感させてくれる作品である。Jesseの声質も前ほど気にならなくなり、これはこれで新生Amber Pacificとして成立していると思う。しかしどうしてもボーカル自体の弱さが気になってしまう。歌唱力とかではなく、単純に質、好みの問題であるが。しかし今まで以上にコーラスが分厚くなり、楽曲によってはキーボードなどを多用し、相変わらずのリズム隊の分厚さ・多様性・力強さを保ちながらも疾走感はどの楽曲でも決して失っていない。むしろこれまでにない位にそれぞれの楽曲の世界観は、一つ一つが確立しているように感じる。その上に1枚のアルバムとしての統一感もあり、これは彼らの素晴らしいバランス感覚によるものだろう。非常に聞きやすく耳触りが良い作品ではあるが、その反面アルバムを象徴するような曲がないのも事実であろう。その点が非常に残念である。良作ではあるが、2ndを超える作品ではない。全12曲。
☆☆☆★★★ An An them For The Young At Heart / The Girl Who Destroys
What Matter Most / The Good Life / The Best Mistake
Burdens Of The Past
Fast Pop Punk Steller Kart "All Gas. No Brake."

The Turn (2014)
オリジナルメンバーであるMattが復帰という、信じられないニュースと共に製作された4thAlbum。約7年というMattのブランクを感じさせない、そして彼らの魅力は何一つ変わっていない、そんな懐古主義ではないが2014年段階での新たな解釈を取り入れつつも良い意味で1stや2ndのままの彼らが詰まった作品である。全編を通して楽曲の良さは言うまでもなく、Willの描き出す美しいメロディがMattの太くも優しく力強いボーカルを最大限に引き出している。今作ではプロデュースとbassを同郷の先輩に当たらMxPxのMikeが務めており、そのMikeをフューチャーした1曲目の"Undone"に彼らの現在の想いやスタンスが全て凝縮されているだろう。サビの前に"It's not the ending/A new beginning starts tonight(決して終わりじゃないんだ。今夜が新たなスタートなんだ)"と高らかに歌い上げている。今作はクラウドファウンディングで資金を集めて制作されているが、今作が彼らの新たなスタートとしては申し分ないほどに存分に彼らの魅力が詰まっている。全体的にはキャリアを重ねたせいか1stや2ndの頃の様な軽やかに疾走していく楽曲こそ減ったが、Mattの脱退後の増量の影響からかこういったミドルテンポでの声の伸びが鮮やかであり、メロディに暖かさをより一層加えている。また、今までは印象の薄かったコーラスが今作では多彩になっていることもこれまでとは違う新たな姿であろう。やはりWillが描き出すサウンドにはDangoという稀有な才能を持つドラムだけではなく、Mattというボーカルが必要であると強烈なまでに印象付け、そしてそれを再確認させてくれる名盤である。全10曲。
☆☆☆☆★★ Undone / Young Love / When I Found You / Next To Me
Safe For now / I'll Beat The Odds / Don't Let It Fall Through
You Get What You Get / Who You Are / Would You?
Fast Pop Punkunk Relient K "Mmhmm"
Feels so Right (2017)
前作リリース後にライブは1度しか行っておらず音沙汰がない状態が続いていたが、そんな中で久々に配信リリースされたシングル。ポップなメロディを疾走感あふれるアレンジに乗せる楽曲と、ミドルテンポでありながらもMattの暖かみのある声で歌い上げる楽曲と、大きく分けて2つある彼らの持ち味のなかで今作は後者の方に分類されるが、今までの彼らが好きであれば問題ないであろう。ところどころニヤッとするような青さ満点の歌詞も素晴らしく、前半はシンプルにいきつつ後半には少し展開にひねりが加わりながらのAP節が炸裂している。作品や楽曲での当たりハズレの少ないバンドであるからこそ、ぜひ1度彼らの音に触れてほしい。全1曲。
☆☆☆☆ Feels so Right
Pop Punk -----------------