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Bike Age

Beer Is My Cup Of Tea (2017)
バンド名からDescendents/Allの影響を色濃く受けていると思わせつつも実際にはCruz Punkの要素は一切なく勢いと疾走感で勝負するMelodic Hardcoreを鳴らしているドイツ出身の彼らの1st EP。2016年結成、2017年リリースながらメタリックやテクニカルに走ることなく、むしろアレンジはシンプルであり手数が多く高速とミドルテンポをうまく駆使して疾走感と力強さを出しているドラムの上を、オクターブを主体としたリフが躍動している。90sのMelodic Punkを基調としてメロディも派手さやキャッチーさがある訳ではなく、力強くも弱冠のっぺりとした印象もあるが、その分コーラスも含めて王道ながらも完璧なMelodic Hardcoreである。10s以降こういったシンプルなサウンドを鳴らすバンドは貴重となってきており、タイトルのバカバカしさも踏まえて今後に期待をせずにはいられないバンドである。全5曲。
☆☆☆★★★ Never Fall Apart / Brick By Brick / Monday Morning
Melodic Hardcore Tripdash "I'm Not The Artist"
Steps I Take - Images I Fake (2019)
前作の5曲入りのEPが各所で人気を集めて、その勢いのままにリリースとなった1st。前作の延長線上に本作もあり、2019年リリースとは良い意味で思えない、テクニカルさやメタリックさが生み出す重厚感は皆無であり、EPと同様90sの香りを色濃く残した作品である。楽曲自体はより一層洗練をされたことによってHardcore要素はだいぶ薄くなり、純度の高いMelodic Punkに仕上がっている。速さに依存しない疾走感をベースにオクターブを効果的に用いたシンプルなアレンジと力強くもどこか湿り気のあるメロディはドイツ特有の響きを持っており、Pana Leontiadouをゲストボーカルを加えた4曲目は元々の疾走感に合わせて力強いDaveの低音気味のボーカルと対象的な高音のボーカルの掛け合いがより一層の爽快感を生み出している。またNUFANのカバーも収録されているが、このハマり具合が絶妙である。元々過度にテクニカル要素を取り入れるのではなく、メロディと疾走感を全面に押し出すバンドであるがゆえに、アレンジ自体は原曲と殆ど変わっていないが彼ららしくをしっかりと残した楽曲に仕上がっており、アルバムの中の1つとして違和感なく収められている名盤である。全10曲。
☆☆☆☆ Procedure / Lose Track / Duty / Solitary Man
Thirsty Wanna-beer / Exit / Lifegrades
Fast Melodic Punk The Definitive Measure "The End Of The Beginning"