thewarpedradio

Blinded

Seconds From Reality (2002)
ジャケットがFace To Faceのオマージュになっている彼らの前作のEPに続く1st。しかしサウンドはFace To FaceというよりもBad Religionなどの硬派なMelodic Punkといった趣である。それは少しのっぺりとしながらも力強く歌い上げているメロディの質感によるものであろう。しかしそういった面だけでなく、3曲目ではポップで爽やかに若干ミドルテンポで爽快感満載であったり、4曲目では早口でまくしたてつつもどこかキャッチーさが残るメロディを主体としながらも途中で一気にスピードダウンし、ザクザクと刻むギターが中音域が強調された不思議な響きを醸し出していたり、6曲目では琴のような不思議なギターのイントロから一気に加速するものの、サビではテンポダウンしてメロディを聞かせきる。またカナダ出身でありながらもStonedや初期Randyなどの90sのSwedenのバンドを彷彿とさせるようなカッティングを多用しつつも一気に加速する緩急を全面に出した8曲目や9曲目など意外と引き出しが豊富であり、曲数は多いながらも一気に聞ききってしまう作品である。全15曲。
☆☆☆★★★ Reality / What Could Have Been / Intoxicated Infatuation Of A Capitalist's Right To Self Indulgence / Used / You Have It All
Getting Higher / Believe In Me / Distressed / Tonight
Fast Melodic Punk No Fun At All "The Big Knockover"