thewarpedradio

Captain Everything!

Learning To Play With... (2000)
2000年にリリースされ、2002年に再発されたの2nd。のちに見られる様な全曲高速メロディックパンクではなく、ミドルテンポの曲も含みながらもスカを効果的に上手く使っているところが今作の特徴であろう。結果論ではあるが、ここで3ピースの可能性を最大限に広げた作品を作ったからこそ、この後の大名盤が生まれたのではないだろうか。その中でもベースは骨太な音であり、ドラムも2ビートで力強く楽曲を引っ張ってるため疾走感やスピード感は文句なしであり、コーラスもかなり多用されているが、余り上手くはないところは玉に瑕である。ちなみに14曲目の"Watford Pride!"という曲はHi-Standardのカバーというかパロディ。全15曲。
☆☆☆★ Unlucky Strike / My Girlfriend's Dad Runs a Sweetshop
What Do You Know? / Picture Of You / Diary Of A Spengler
Hey Lags! Nice Slacks!! / Holiday in Casablanca
Fast Melodic Punk Mad Caddies "Just One More"

It's Not Rocket Science (2003)
England発高速Melodic Punkのホープ、Captain Everything!の3rd。2005年には日本盤も流通しだしたが彼らの特徴は何と言っても最近は希有になりつつある高速メロディックパンク!初期MillencolinとMxPxを合わせたような、気持ちよく絶妙なバランスでStop&Goが組み込まれている。またたまにだがSkaも取り入れられており、明らかにライブでヤラれること間違いなしのアレンジである。これは母国で「年間で一番多くライブをやったで賞」みたいなのを受賞する程の圧倒的なライブ量によって鍛え上げられたものであろう。Sweden勢みたいな哀愁系のメロディではないが、全曲すっ飛ばしていながらも良い意味ですごくメロディがPopであるためライブでは全曲走りながらシンガロングできるだろう。ゴリゴリとしたベースも3ピースバンドだけに存在感があって癖になる作品である。全14曲。
☆☆☆☆★ Chance of A Lunchtime / Problem With Numbers
Kalimbah! / Petrol Fumes / Rocket Science?
There Is No "I" In Scene / The Party's Next Door
I'd Rather Have A Full Bottle In Front Of Me Than A Full Frontal Lobotomy / Chuck Me In / Paly Faster
Fast Melodic Punk The Masked Animala "Are You Up Shit Creek Without A Paddle?..."

Buena Vista Bingo Club (2006)
奇跡の、そしてまれに見るほどの悲惨な来日を経て発売された彼らの4th。今作からドラムが交代している。その影響かどうかは分からないが、個人的には前作が良すぎたこともあるが上回るモノにはならなかった。音楽性が変化した訳ではなく、ソングライティングやコーラスはこれまでよりも格段に向上しており彼らの持ち味を存分には出している作品ではある。しかし個人的には彼らの持っていた音のごちゃごちゃ感が好きであり、シンプルにただかっ飛ばすだけはなくもっと勢いに任せた部分があってもいいような気がする。決して悪い作品ではなく単なる聞き手の一人の考えではあるが、もっと彼らにはこれまでのような勢い任せな部分とSkaなどを取り入れたある意味ゆとりを持った部分の使い分けが上手いバンドだったのでそれを生かして欲しいと思う。今作はどちらかというとカッチリとした演奏とPopな方向を意識したのかな?前作以上に聞きやすくなっているので、受け入れられる幅は広がったと思う。彼らがこの先どのようなバンドになるのかは次作で決まるだろう。全15曲。
☆☆☆★★★ My Life As Allen Smithes: / Prince Charming / ... A Bigger Boat
Have a Good'un Girl / Ode To 'Noia' / You vs Brian
Kerrong! / Love: Laugh! Learn?
Fast Melodic Punk The Undecided "More To Sea"