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The Masked Animals

Seize The World (1999)
スイスからの刺客とも言うべきThe Masked Animalsの自主制作の1st。超音波系とも言えるべき高音のボーカルが奏でる疾走感が溢れながらも、どことなくポップな感じのメロディによって聞いているとどんどん彼らに引き込まれていく作品。言葉を詰め込んだメロディはどことなくBeer Bongを彷彿とさせるが、彼ら程ゴリゴリの男らしいPunkではなく、普段Pop Punkしか聞かない、もしくは全然Punkを聞かない人でも彼らならきっと気に入るはず!3ピースらしく、変に派手さがなくテンポチェンジを多用したシンプルなアレンジにも好感が持てる。初期音源にしては演奏もまとまっており、ジャケットのセンスのなさを差し引いても十分良作である。音質は少し悪い事は否めないが、それでも、彼らの魅力を味わうのに問題はないだろう。全13曲。
☆☆☆★ T.V. Rules / I'm So Alone / Cheeky Rat / Of My League
Seize Te World / Fool's Paradise / Tryless
Melodic Punk Captain Everything! "Learning To Play With..."

Are You Up Shit Creek Without A Paddle? You'd Better Call The Masked Animals (2000)
前作から間髪入れずにリリースされた2nd。「窮地に陥ってるかい?なら君は"The Masked Animals"と叫ぶべきだ!」と題された本作は基本路線は前作と変わりなく、音質が悪いのも相変わらず、ってか前作以上に悪いかもしれない。今作の原因はレコーディングをメンバーの自室でやっている事だろう。楽曲が前作以上のクオリティであるためその点がすごく残念。しかし前作ではあった事にはあったが、余り目立たずしょぼい印象しか残さなかったコーラスが今作ではきちんとしておりその点は○!少しミドルテンポの曲も増えたが彼ら特有の超音波系のメロディはそのままであり、前作が好きな人は確実に今作も聞くべき!ってか若干メロディやボーカルは前作から大きく成長したように感じる。今作にしか収録されていない名曲も多くあるのでMelodic Punk好きは是非とも聴いてみて欲しい。全16曲。
☆☆☆★ Bogey-Man / Coitus Virtualis / Over Miles / You Moron / Betty
Randy's Philosophy / Never Piss The Devil Off
I Wanna Be A Macho
Melodic Punk Saving Face "Saving Face"

Sideshow Pleasure (2002)
約2年ぶりに発売された3rdAlbum。前作で多少ミドルテンポの曲が増えたためどうなるかと思っていたが、今作も速い曲とのバランスがよくこれまた完成度の高い作品。今までの作品とは違い音質の面でのクオリティが格段に上がっているためかどうかは分からないが、サウンド全体に躍動感が溢れている。全曲がテンポ良く進むため、高速の曲のオンパレードとは言えないが疾走感溢れるメロディ、演奏によって1枚通して楽しめる作品。彼らは作品を重ねる毎にどんどんと全ての面が期待を裏切らずに良くなってきているね。聞けば聞く程に中毒性が出てくる作品であり、捨て曲がほとんどなく3ピースであることを最大限に生かしたアレンジに、今まで以上にメロディックでシンガロングしやすい曲が並んでおり是非とも一度はライブを体験してみたいバンドのうちの一つ。ちなみに7曲目のIntroはScoreforそっくり。全13曲。
☆☆☆☆ Viva La Vigina / Not My Bad / Hi, I don't Like You / Ten Time A Day
Fallen Punk Rock Gods / Ramalamadingdong / Over Miles
Se Sun Song / The Black Fucking Shadow Of Human Progress
Melodic Punk The No One "Waiting For An Answer"

The Simple Joys Of Life (2004)
The GamitsのChirsプロデュースのもとアメリカでレコーディングされた4th。今作からギターが二人となり4人編成へとなったが、レコーディングはなぜかギターとドラムの2人でされた模様。クレジットではベースやキーボードなどもこの二人で全て行われている。メンバーチェンジをした訳ではなく単にメンバーが増えただけなのでこの辺りの理由に関しては不明だが、前作に負けず劣らずのよい作品である。前作同様ミドルテンポの曲とのバランスが良く、更にChirsがプロデュースのためアレンジや音作りが前作以上にメロディを生かす形となっている。更にギターを重ねている部分が増えたためアレンジにも幅が出ており、もしかしたら前作以上の仕上がりかも!リズムも単調ではなくいい意味で単調さがなくなっており(ただその8ビートの単調さも彼らの魅力の一つだと思っている。)飽きが来ない。超音波系の声は変わっておらず、以前からのファンにはもちろん初めて聞く人にもオススメ出来る作品。しかし前作程はコーラスが入っていないのでそこが少し残念かな。メロディの良さは変わっていないので、次作にはそこに期待。全12曲。
☆☆☆☆ Bad Blood / Black Silver Red / The Circle / Memento / Gia
Anung Un Rama / Nadia / I Wrote The Necronomicon
Melodic Punk Hey Mike! "Embrace Your Hooks"