Ink Bomb
Fiction (2019) | |
これまで数枚のEPのリリースをしてきたオランダ出身の彼らが満を持してリリースした1st。Bad Religionなど90sのメロディックバンドに大きく影響を受けたであろうサウンドはまさにあの頃の音を忠実に再現していると言え、テクニカル要素はほぼ皆無でありシンプルに疾走感とメロディの爽快感を、そして哀愁度合い全開であるメロディを十二分に堪能できる作品に仕上がっている。しかしBad Religionのような枯れた哀愁というよりも、オランダという北欧に近い土地柄ということもありNo Fun At AllやMillencollin、Lapdogなどのような北欧のバンド特有の少し湿り気や陰りを帯びたメロディが非常に印象的な楽曲が揃っている。そして勢い一辺倒というわけではなく、4曲目のようにシンプルながらも緩急や音の押し引きを加えてミドルテンポの楽曲があったり、10曲目ではアコースティックで壮大さを感じさせたりなど、王道ではありながらもメロディの良さを存分に活かしきった名作である。全11曲。 | |
☆☆☆☆ | Griefwalker / Anchors / Sternschanze / Scourge Rerun / Midnight in the Desert / Cauterize |
Fast Melodic Punk | Baseball Annie "Married" |