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Bomb The Music Industry!

Album Minus Band (2005)
TheArrogantSonsOfBitchesの元メンバーを中心に結成されたNew York出身の彼らの1st Album。Skaを基本としていながらも決してそれを多用しているわけでもなく、様々な音楽の要素をPunkやSkaと融合したというのが正しいところであろうか。しかし単なるMixtureではなく、Hardcore的な要素が強いにもかかわらずどこかPopな楽曲に仕上げているのは、彼らのセンスによるものであろう。ボーカルの声は骨太ではあるがクセはなく、メロディが激しくも緩急を使い分けたアレンジによってものすごく聞きやすい作品になっている。また彼らの最大の特徴はKeyboardを曲全体に使っていため、Jazz的な要素も楽曲の中に醸し出していることであろう。声だけでなくKeyboardも前面に出てきているため全く異なる音質・声質の2つがメインボーカルとなっているように聞こえる箇所もあり、聞くたびに新たな発見がある味のある作品であろう。全12曲。
☆☆☆★★ Blow Your Brains Out on Live TV!!
Does Your Face Hurt? No? 'Cause It's Killin' Me!!!
Sweet Home Cannada / Funcoland vs. The Southern Electorate
Ready... Set... No!!
FRRRREEEEE BIIIIIIIRRRRD!!!!!! FRRRRREEEEEEEEE BIIIIIIIRRRRRRRRDDDDD!!!!!!!
Ska Punk Musterd Plug ""Pray For Mojo

To Leave Or Die In Long Island (2005)
NewYorkの音楽集団、BTMIの1stAlbumに次ぐEP。基本的に前作の延長線上であり、彼らの雑食的な音楽性は全く変わっていないが、今作では前作よりもメロディにより磨きがかかっている。PopさとHardさを追求して完全に一つの楽曲へと融合させており、それが彼らの独自性へと繋がっていると言えるだろう。更には前作よりもSka特有の緩さを取り入れた楽曲が今作は多く収録されており、前作よりはどちらかと言えば彼らのPopさを中心にまとめた作品と言えるのではないだろうか。もちろん彼らの楽曲にKeyboardは欠かせないものであり、今作でも要所要所を締める形で多用されている。また前作ではあまり見られなかったコーラスや声質の似ているようでどこか異なる2人のボーカルによる掛け合いが多用されており、その点では新たな彼らの一面を示していると言えるだろう。しかし前作から数カ月しか間が開いていないため、前作と合わせて一つの作品として捉えて聞いてみても面白いのではないだろうか。全8曲。
☆☆☆☆★ Happy Anterrabae Day!!
Congratulations, John, On Joining Every Time I Die
Bomb The Music Industry! (And Action Action) (And Refused) (And Born Against) Are Fucking Dead
Syke! Life Is Awesome!
Ska Punk Big D And The Kids Table "How It Goes"

Goodbye Cool World (2006)
前作よりまたもやほとんど期間を開かずに発表された2ndAlbum。彼らはどの作品を聴いても彼らの雑食的音楽性は良い意味でほとんど何も変わっていないと言える程当初から完成されており、今作でも相変わらずのBTMIの世界観を見せてくれている。しかし今作での特徴をあげるとすればそれは、今まで以上にKeyboardが前面に出ているところであろう。前作までの様な楽曲の重さは今回はなりを潜め、テンポ感・空気感が今までとは違う全体的に軽い雰囲気を漂わした楽曲が多く収録されている。その中でメロディのPopさを今まで以上に強調する役割をKeyboradが果たしていると言えるだろう。ディズニーや昔懐かしファミコンを連想させるアレンジが多く使われており、彼らのセンスや遊び心は健在である。しかし正直今作へ対する評価は分かれるのではないかと思う。前作までの彼らが好きな人には音の軽さが正直物足りないかもしれないが、逆にその分とっつきやすい作品になっていることも事実であろう。だがクオリティは高く、全ては好き嫌いの問題である。全14曲。
☆☆☆★ Old And Unprofessional / Even Winning Feels Bad / 5 Funerals
It's Official! We're Boorrrriiiiing!!!
From Martyrdom to Star(tyr)dom / Fuck The Fans
King of Minneapolis Pts. III & IV
Ska Punk MU330 "Chumps On Parade"

Get Warmer (2007)
相変わらずのハイペースでの発表となった3rdAlbumにして初めてCDというFormatでも発売された作品でもある。前作で若干残念であった音の重み、厚さの面が以前の様なスタイルへと戻っており、これまでのBTMIの良さの全てを上手くまとめた作品と言ってよいだろう。前作の様な遊び心溢れたKeyboardと共に、これまであまり前面に出ることがなかった疾走感を併せ持った楽曲が収録されていたり、SkaPop的な彼らのお得意な楽曲もカントリーの要素を取り入れて今まで以上に多彩性を楽曲が含んでいるが、それを1枚にまとめた時に散漫な印象を与えないのが彼らの最大の魅力の内の一つであろう。また恐らく固定メンバーがほとんどいないなど様々な面で変わったバンドであるが、純粋に音楽性のみを追求しているバンドだけに正直どの作品を聴いても素晴らしいクオリティになっている。今後もBTMIらしさをまったくと言っていいほど失わずにジャンルに捉われずに純粋に素晴らしい音楽を届けてくれるだろう。まずは全12曲。
☆☆☆☆★★ Jobs Schmobs / Bike Test 123
Unlimited Breadsticks, Soap And Salada Days
25 Hour Goddamn Telethon / I Don't Love You Anymore
Never Trust A Man Without A Horribly Embarrasing Secret
Get Warmer
Ska Punk Catch 22 "Dinosour Sounds"

Scrambles (2009)
O Pioneers!とのスプリットを経て久々の単独作品となった4thAlbum。今作はSkaPunkという枠からの脱却を図りつつある作品と言えるだろう。今までは良い意味で自分達の音にこだわりがなく、一筋縄ではない音楽を奏でていた彼らがそれでもSkaPunk然としていた要因としては様々な楽器を用いることによって発生している音の嵐であった。今作でもそれは変わらずに相変わらずのごちゃごちゃ感はあるが、今作では非常にスマートになっている印象を受ける。収録されている楽曲は実験的な要素が多少増え、ピアノを使っている曲やIndieっぽい曲も収録されてはいるが、その中でも彼ら独特の非常にポップな面も見せている。全体的にはおとなしくなった印象すら受けるがそれがマイナスの面としては感じさせずに、むしろ楽曲に込められた感情の振れ幅は大きくなり彼ららしさは全く失っていない。幅が広がったことにより新たな彼らの一面が見られ、味わえば味わうほどに彼らの初期衝動を常に抱えたまま進化し続ける音から離れられなくなるほどに魅力にあふれた作品であろう。全13曲。
☆☆☆☆ Cold Chillin' Cold Chillin' / Stuff That I Like / it Shits!!!
Fresh Attitude, Young Body / Wendesday Night Drinkball
(Shut) Up The Punx / Can I Pay My Rent In Fun?
Sort Of Like Being Pumped
Ska Punk Streetlight Manifesto "Somewhere In Between"

Others! Others! Volume 1 (2009)
4thAlbumから間髪入れずに発表された彼ら初のレアトラック集。表向きはレアトラック集だが、収録曲は完全なるデモ音源や宅録による完全未発表的な楽曲が多く収録されており、それだけでも十分楽しめるが、それ以上に今作では中心人物であるjeffの個人的な嗜好を色濃く反映し、skaという括りだけではなくdub的な要素を取り入れた楽曲も収録されている。その最たる例がAnti-Flagのカバーであろう。個人的にはこの曲を初めて聞いた時には原曲の壊しっぷりとともに、彼の音楽の造詣の深さにかなりのショックを受けた。他にも今作ではカバーが多く収録されているがどれもこれも彼ららしい独自色を感じられ、そのアレンジ力の高さを感じることと共に彼らのルーツを垣間見ることにもつながっている。オリジナルの曲も音質的には良くないが、どの曲も荒々しくこれこそ彼らからは永遠に失われることはないのではないかと思う初期衝動が詰まった作品であろう。今作も相変わらず無料でのDL配信がされている。全14曲。
☆☆☆★ Tell My Boss, "I Hate You"
This Year For Presidents' Day, I'm Giving Up on Rock and Roll
Come On, This Shit Is Getting RIDICULOUS.
If Assholes Got Awards, I'd Have A Trophy Case
This is a Singalong! / The Soul Crushing Northeast
Ska Punk ------------------------------